今回はポスターの話だ。 ポスターを作るのは俺の所属、撮影組じゃなかった。しかし、元ポスターの担当者が描いた原稿を見ると、「まじこんなもんを使う?」と思っていて、どうしても納得できなかった。納得できなかったが、俺の専門じゃないのに、かってに意見を出すなんて本当の担当者に迷惑をかけるんじゃないか。だから、ひそかに蝶々夫人の自分好みバージョンを作り始めたんだ。ひそかに作るって行っても、たまにも監督に見せていて、いろんな意見をもらった。ま...つまり、いろいろあって、結局、ポスターは俺の仕事になってしまったのだ。作るの大変なんだけど、自分の好きなことをするのは楽しかった。 これはすべての始まり。 まずは、タイトルを。 そして、 机とピンカートンの写真。 では、写真を 演出の資料にはどう? それとも、机の周りに? 黒いほうは? やはり資料は大きく。 セリフも載せてみよう。 変化は目立たないけ...